青森県深浦町 北金ケ沢の集落に隠れた老舗中華料理店で、美味しい排骨麺を食べました。【加藤食堂】
1970年代から80年代にかけて大活躍した、アメリカのポップデュオ、ダリル・ホール&ジョン・オーツ。
(Official videoより)
TOP10ヒット16作、No.1ヒット6作と、彼らがヒットさせた名曲は数知れず、彼らの好きな曲を個人的に挙げるとすれば、シングルカットされなかった名曲「Everytime You Go Away」を挙げたい。
1980年のアルバム「Voices」に収録されていて、後にイギリス出身のポール・ヤングというアーティストが1985年にカバーし、全米1位の大ヒット。
「Every time you go away You take a piece of me with you」
(君が去っていくときはいつも、僕の一部分を持ち去ってしまう)
と失恋について歌った切ないナンバーです。
PVはポール・ヤングバージョンを紹介しておきます。
何気にポール・ヤング、顔がポール・マッカートニーに似ていますね(笑)。
(Official videoより)
人は変わる。
僕も気がつけば年を取ったようだ。
今もバスケやサッカーをやるけれど、試合をして次の日じゃなく、2日後に筋肉痛に襲われる(笑)。
当時キラキラしていて眩しかった仲間達に、10年ぶりに再開したらキラキラと頭頂部が眩しかった。
僕は昔と全然変わらないと言われるけれど、鏡の前で作り笑いをすると、目尻にできるシワが少し深くなった。
当時付き合った秋田県の彼女も、今では人の親で、先日僕のブログファンという旦那さんと3人で青森市で飲む、不思議な飲み会をやった(笑)。
僕の人生という三文芝居の登場人物も、次々と舞台から消え去って、大好きだった祖父母や、高専時代に別れた彼女、喧嘩別れして以来会っていない友人達とは、もう夢や回想の中でしか会えない。
次第に遠く、やがて輪郭がぼやけて、消えていく。
そんな僕の元を去っていく人達が、僕の一部を持ち去ろうとした時、昔から変わらない、そんな普遍的な風景を見ると、失う怖さを少しだけ、忘れさせてくれるのだ。
さて、先日青森県西海岸をドライブして来た柴T。
15年前、大学時代に深浦町まで旅をした際、秋田県の友人と出会い、青森県や秋田県に興味を持つようになった。
僕が青森を好きで居続けることができるのは、彼女のおかげである。
その後、青森好きが高じて、ブログを始め早10年。
コレだけ更新しても、ネタが尽きない青森はすごいですね。


そして、深浦町の絶景スポット、千畳敷へと向かう。


その昔、津軽の殿様が千畳の畳を敷き酒宴を催したと言われている広大な岩棚が続く海岸で、まるで降り立ったとき、違う惑星に辿り着いたかの様な不思議な感覚に陥る。


1792年(寛政4年)に起きた大地震で隆起してできた海岸段丘で、藩政時代には殿様専用の避暑地で庶民は近づけなかったらしい。
15年前に旅したときと変わらない風景。

あいにくの曇り空で、写真を撮っても海は映えない。
しかしながら、3月の風は柔らかく、じっと海を眺めていたい感覚に陥る。
初めて、友人と、この千畳敷を見た時の感覚がふと蘇えった。
青森市へと戻る道中、僕は北金ケ沢地区へと向かう。
北金ケ沢地区は幹回りが22m、樹高がおよそ31mの「日本一の大イチョウ」が大変有名ですね。

しかしながら、今はまだ枝だけ。
樹齢1000年以上も変わらず居続ける、このイチョウは今年もまた直に芽吹くのだろう。


そして、近くにある五能線北金ケ沢駅は、数年前に新しくなり、前の古びた味のある駅舎は無くなった。


まあ、人の作るものなんて、いずれ変わるだろう。
しかしながらその駅の向かいに、1950年創業と、73年にもわたり変わらず営業している、深浦町唯一の中華料理店があるのです。

その名も「加藤食堂」。
普通に国道101号を通るだけじゃなく、北金ケ沢の集落に入っていかないと辿り着けない少しマニアックな通りにあります。
初めてココに訪れた際、なんでこんなところに中華料理店があるんだと、驚いた記憶をふと思い出す。
老舗然とした雰囲気ですが、実は何気にWi-Fi完備(笑)。


ココはチャーハンやラーメン、サラダが付く、凄まじいボリュームの炒飯セット¥950や五目柳麺¥800なんかが人気。
というか、何を食べても美味しいです(笑)。
今回頼んだのは、排骨麺¥800
排骨(パーコー)とはスペアリブの事を指し、それに衣をつけラーメンにトッピングしたのが排骨麺。
本場は骨付き肉ですが、日本では豚肉の唐揚げを乗せたものが多い。

そして、やって来た排骨麺はすごく美味しそう。
丼の大半を埋める巨大な豚の唐揚げにびっくり。
そして、ゆで卵に、ネギ、メンマ、ほうれん草、海苔がトッピングされている。

スープを飲むとホッとする。
鶏ガラと野菜ベースの出汁が効いた優しい味。
シンプルだけれど、野菜の甘味、どこか昆布の様な乾物系の旨味も感じる。
醤油はキリッと効いているけれど、スッキリと後味が良く、とっても美味しいですね。
そして、豚肉の唐揚げはサクッと香ばしく、中の豚肉が驚くほどに柔らかい。
あっさりとしたスープに、こってりとした豚肉の唐揚げ。
合わない様で、次第に豚肉の旨みと衣の香ばしさがスープに溶け込み、やがて一体となって、どんどん美味しくなる。
衣もスープを吸って唐揚げの味わいも変わる。
まるでカツラーメンの様な味わい。
そうだ、カツラーメンは排骨麺みたいなものなのだ。

そして、丼に張り付く海苔を麺と絡め食べると最高。
あっさりとこってりが共存する、とっても美味しいラーメンでした。

因みに以前カツカレーを食べたのですが、もったりとしたルーがとても美味しかったので参考までに。

青森県の西海岸って、時間の流れが緩やかで、ほぼ15年前の大学時代と変わらない風景。
僕から去っていった人々は、輪郭がぼやけ滲んでいく一方で、それが鮮明になることはない。
しかしながら、僕はかつてここに居た。
千畳敷の広々とした風景と、北金ケ沢の大イチョウと、マニアックなところにある老舗中華料理店。
失い続ける人生の中で、痛みを忘れさせてくれる風景達。
そして自分の人生の原点と僕は向き合うのである。
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(Official videoより)
TOP10ヒット16作、No.1ヒット6作と、彼らがヒットさせた名曲は数知れず、彼らの好きな曲を個人的に挙げるとすれば、シングルカットされなかった名曲「Everytime You Go Away」を挙げたい。
1980年のアルバム「Voices」に収録されていて、後にイギリス出身のポール・ヤングというアーティストが1985年にカバーし、全米1位の大ヒット。
「Every time you go away You take a piece of me with you」
(君が去っていくときはいつも、僕の一部分を持ち去ってしまう)
と失恋について歌った切ないナンバーです。
PVはポール・ヤングバージョンを紹介しておきます。
何気にポール・ヤング、顔がポール・マッカートニーに似ていますね(笑)。
(Official videoより)
人は変わる。
僕も気がつけば年を取ったようだ。
今もバスケやサッカーをやるけれど、試合をして次の日じゃなく、2日後に筋肉痛に襲われる(笑)。
当時キラキラしていて眩しかった仲間達に、10年ぶりに再開したらキラキラと頭頂部が眩しかった。
僕は昔と全然変わらないと言われるけれど、鏡の前で作り笑いをすると、目尻にできるシワが少し深くなった。
当時付き合った秋田県の彼女も、今では人の親で、先日僕のブログファンという旦那さんと3人で青森市で飲む、不思議な飲み会をやった(笑)。
僕の人生という三文芝居の登場人物も、次々と舞台から消え去って、大好きだった祖父母や、高専時代に別れた彼女、喧嘩別れして以来会っていない友人達とは、もう夢や回想の中でしか会えない。
次第に遠く、やがて輪郭がぼやけて、消えていく。
そんな僕の元を去っていく人達が、僕の一部を持ち去ろうとした時、昔から変わらない、そんな普遍的な風景を見ると、失う怖さを少しだけ、忘れさせてくれるのだ。
さて、先日青森県西海岸をドライブして来た柴T。
15年前、大学時代に深浦町まで旅をした際、秋田県の友人と出会い、青森県や秋田県に興味を持つようになった。
僕が青森を好きで居続けることができるのは、彼女のおかげである。
その後、青森好きが高じて、ブログを始め早10年。
コレだけ更新しても、ネタが尽きない青森はすごいですね。


そして、深浦町の絶景スポット、千畳敷へと向かう。


その昔、津軽の殿様が千畳の畳を敷き酒宴を催したと言われている広大な岩棚が続く海岸で、まるで降り立ったとき、違う惑星に辿り着いたかの様な不思議な感覚に陥る。


1792年(寛政4年)に起きた大地震で隆起してできた海岸段丘で、藩政時代には殿様専用の避暑地で庶民は近づけなかったらしい。
15年前に旅したときと変わらない風景。

あいにくの曇り空で、写真を撮っても海は映えない。
しかしながら、3月の風は柔らかく、じっと海を眺めていたい感覚に陥る。
初めて、友人と、この千畳敷を見た時の感覚がふと蘇えった。
青森市へと戻る道中、僕は北金ケ沢地区へと向かう。
北金ケ沢地区は幹回りが22m、樹高がおよそ31mの「日本一の大イチョウ」が大変有名ですね。

しかしながら、今はまだ枝だけ。
樹齢1000年以上も変わらず居続ける、このイチョウは今年もまた直に芽吹くのだろう。


そして、近くにある五能線北金ケ沢駅は、数年前に新しくなり、前の古びた味のある駅舎は無くなった。


まあ、人の作るものなんて、いずれ変わるだろう。
しかしながらその駅の向かいに、1950年創業と、73年にもわたり変わらず営業している、深浦町唯一の中華料理店があるのです。

その名も「加藤食堂」。
普通に国道101号を通るだけじゃなく、北金ケ沢の集落に入っていかないと辿り着けない少しマニアックな通りにあります。
初めてココに訪れた際、なんでこんなところに中華料理店があるんだと、驚いた記憶をふと思い出す。
老舗然とした雰囲気ですが、実は何気にWi-Fi完備(笑)。


ココはチャーハンやラーメン、サラダが付く、凄まじいボリュームの炒飯セット¥950や五目柳麺¥800なんかが人気。
というか、何を食べても美味しいです(笑)。
今回頼んだのは、排骨麺¥800
排骨(パーコー)とはスペアリブの事を指し、それに衣をつけラーメンにトッピングしたのが排骨麺。
本場は骨付き肉ですが、日本では豚肉の唐揚げを乗せたものが多い。

そして、やって来た排骨麺はすごく美味しそう。
丼の大半を埋める巨大な豚の唐揚げにびっくり。
そして、ゆで卵に、ネギ、メンマ、ほうれん草、海苔がトッピングされている。

スープを飲むとホッとする。
鶏ガラと野菜ベースの出汁が効いた優しい味。
シンプルだけれど、野菜の甘味、どこか昆布の様な乾物系の旨味も感じる。
醤油はキリッと効いているけれど、スッキリと後味が良く、とっても美味しいですね。
そして、豚肉の唐揚げはサクッと香ばしく、中の豚肉が驚くほどに柔らかい。
あっさりとしたスープに、こってりとした豚肉の唐揚げ。
合わない様で、次第に豚肉の旨みと衣の香ばしさがスープに溶け込み、やがて一体となって、どんどん美味しくなる。
衣もスープを吸って唐揚げの味わいも変わる。
まるでカツラーメンの様な味わい。
そうだ、カツラーメンは排骨麺みたいなものなのだ。

そして、丼に張り付く海苔を麺と絡め食べると最高。
あっさりとこってりが共存する、とっても美味しいラーメンでした。

因みに以前カツカレーを食べたのですが、もったりとしたルーがとても美味しかったので参考までに。

青森県の西海岸って、時間の流れが緩やかで、ほぼ15年前の大学時代と変わらない風景。
僕から去っていった人々は、輪郭がぼやけ滲んでいく一方で、それが鮮明になることはない。
しかしながら、僕はかつてここに居た。
千畳敷の広々とした風景と、北金ケ沢の大イチョウと、マニアックなところにある老舗中華料理店。
失い続ける人生の中で、痛みを忘れさせてくれる風景達。
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