岩手県久慈市 行列のできる、創業70年以上の大名店で、まさかのココでもカツラーメン。【らーめんの千草】
しかしながら、当時、自分の耳に残っていた曲があって、それが1990年にリリースされたKANの大ヒット曲「愛は勝つ」。
当時、カセットテープは聴くことができたため、テレビ番組でKANがこの曲を歌い出したのを見計らい、テレビのスピーカーの側にテープレコーダーを置いて必死で録音していた。
今聴くと、オヤジのクシャミも録音されていて、かなりシュールな感じに仕上がっている(笑)。
この曲は友人から「こりゃ絶対うまく行かないだろう」という恋愛相談を受けたKANが、せめて歌の中だけでもうまくいけばいいなと、ちょっとした励ましのつもりで書いた曲で、コレがオリコン歴代シングルランキング23位になる程の大ヒットに。
やがて、それが多くの人々への応援歌として解釈され、東日本大震災の時は復興を願う人達の希望の歌になりました。
この曲、ビリー・ジョエルのとある曲をオマージュしているらしい(笑)。
公式のアートトラックがありましたので、こちらを紹介します。
(Official videoより)
2021年3月20日より、青森県八戸市から岩手県久慈市まで全線開通となった、高規格幹線道路「八戸久慈自動車道」。
よって、八戸市から久慈市までの50.9kmの移動がかなりスムーズになった。

最近、北東北でイベントがあちこちで開催され、友人と10月9日(日)・10日(月)に開催された「第50回久慈地方産業まつり」へ今回行って来ました。



岩手県久慈市は、歴史的に津軽とも縁があることをご存知でしょうか。
室町時代、1941年に下久慈(岩手県久慈市)出身の領主であった大浦光信が、軍勢を率いて種里城(鰺ヶ沢町)を築き、のちに一族は津軽平野内陸部(弘前市)に大浦城を築く。
したがって、津軽氏の始祖はなんと、岩手県久慈市からやって来たのです。
久慈地方産業まつりは第50回記念事業として、大浦光信に関わる市町村、つまりは弘前市、黒石市、鰺ヶ沢町など津軽人にお馴染みの市町村も出店。



ご存知、つゆ焼きそばや、秀平さんまで(笑)。
午後に舞の海秀平さんのトークショーがあったり、150食限定で、いわて山形村短角牛のべこ汁の振る舞いがあったりと盛りだくさん。



僕らは地味に、豆腐文化が根付いている岩手県北のソウルフード、竹串に豆腐を差して味噌を塗り、炭火であぶった「豆腐田楽」と、くるみ餅を食べて祭りを後にした。
さて、青森県にはお馴染みの「カツラーメン」。
ラーメンにトンカツを乗せたラーメンで、秋田県小坂町が実は発祥(らしい)。
明治時代から1990年まで小坂鉱山が存在し、鉱夫たちが裏メニューの夜食として食べられていたのが始まり。
そこで掘られた鉱物は野辺地町まで運ばれ、そこまでに至るルート、五戸町、十和田市、野辺地町にはカツラーメンの人気店が並ぶため「カツラーメン街道」なんて言われている。
それが今では拡散して、下北半島でも愛されるソウルフードに。
実は岩手県久慈市にもカツラーメンが大人気の、行列のできる全国的名店があるのです。

その名も「らーめんの千草」。
創業1948年の超老舗です。
創業当時は「千草食堂」という名前だったらしい。

お店の隣には、嘉納治五郎とともに柔道の普及に尽力した久慈市出身の偉人「三船久蔵」氏の銅像が立っている(笑)。
この日も行列ができていて、順番が来るまで外のベンチに座って待っているのが暗黙のルール。
ココのラーメンは親鶏の鶏ガラに丸鶏を加えてダシを取ったのみの、大変シンプルなもの。
しかしながら、このラーメンが絶品で、県内外から多くのお客さんが訪れる。

現在は2代目と3代目でお店を切り盛りし、ココの人気メニューが、「らーめん」¥730と、「カツらーめん」¥1020

今回僕はカツラーメン¥1020を注文。
56年前に出来たメニューで、お客さんのリクエストにより誕生したメニュー。
琥珀色のスープに、カツ、メンマ、ネギ、チャーシューがトッピングされている。
スープを飲むと、鳥の旨味が効いた、優しいスープ。
シンプルなスープながらも、ジワジワと飲んでいくうちに旨みが増し、カエシ&鶏油のコクが最高です。
全然物足りなさは無く、鳥だけでココまで満足感を出せるのはもはや魔法ですね(笑)。
塩味はしっかりしてますが、尖ったところもなく、ラーメンの美味しく感じる感覚って、決してインパクトだけではないんですね。

そして、チャーシューは鳥チャーシュー。
しっかり下味が付いた、分厚く食べ応えのあるチャーシュー。

そして、カツはトンカツ。
スープに浸りながらもカツはサクサク感を残していて、薄くて食べやすく、とても美味しい。
揚げ油がスープに溶け込み、次第にスープが甘みを呈し、それがまた味わい深い。
カツとラーメンが合わないカツラーメンもあるけれど、このカツラーメンは絶妙にマッチしています。

麺は柔らかめの中太縮れ麺で、絶妙で繊細なスープとマッチしていて、最高に美味い。
友人もかなりこのラーメンを気に入っていた。
2代目店主は相変わらず80歳近いとは思えない、小気味良いフットワークで、カウンターのお客さんに時折話しかけていた。
僕らにも「どこから来たの?」と話しかけてくれ、青森から来た旨伝えると「遠くからわざわざありがとう」とニッコリ微笑んでくれた。
味も人柄も最高のラーメン屋さん。
また来ます。
岩手県北にもまさかのカツラーメン。
段々僕のラーメン「愛はカツ」ラーメン愛に(笑)。
いつか休みを取ったらカツラーメン巡りなんてやってみたいなんて半分本気で思っている。
青森だけでなく、北東北に視点を置くと、岩手県久慈市から津軽地方へ、秋田県小坂町からカツラーメン街道、そして千草のカツラーメンへ。
青森県内の重箱の隅をつつくだけでなく、よりマクロな視野で見ると、また違う景色が見えて面白い。
少しずつ、忘れかけていた日常を取り戻しつつある中、僕の北東北の引き出しも、徐々に出していきたいと思っています。
いつもブログを更新するのは大変だけど、この面白さを誰かに伝えたい、必ず最後にそんな北東北愛がカツのである。
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