青森県むつ市 いい感じに鄙びた脇野沢の漁村に隠れた、美味しいラーメン屋さんに再び。【磯っ子食堂】
「作者が作品より前に出ないようにしたい」とのコンセプトから、2人の詳細なプロフィールは明かさないスタイル。
(Official videoより)
僕が個人的に好きな曲が2021年8月にリリースされた「老人と海」。
タイトルの通りアーネスト・ヘミングウェイによる短編小説「老人と海」にインスピレーションを受け、書き下ろされたものとのこと。
(Official videoより)
函館高専時代、ろくに勉強もせず、授業が終わると、函館市内を散歩するか、大森浜で出会った半世紀年上の友人がいて、彼の書斎に入り浸り、本ばかり読んでいた。
友人は教師を定年退職後、小説家を目指していた。
書斎の窓から見える七重浜の漣を時折眺めながら、僕は本に記された文字の世界に想像を膨らませ、別世界へと旅をする。
1950年代のビート・ジェネレーションや、1930年代のロスト・ジェネレーションの作家達の作品を読み漁り、ただの紙っぺらの連なりから、時に時空を跨ぎ、別の人生を旅する。
本って、改めて、不思議な道具だ。
その時印象に残っていた本がアーネスト・ヘミングウェイ(1899- 1961)の1952年の作品「老人と海」。
この代表作で、彼はノーベル賞受賞を決定的なものにするのですが、ヘミングウェイって、文体がシンプルで、作品自体も150ページ程度なので、案外一番読みやすいノーベル賞作家の作品なのかもしれません。
本は淡々とした描写に終始し、ドラマティックな展開もなく、84日間魚を釣れずにいた、漁師の老人サンチャゴを主人公とし、漁師として終わったなどと陰口叩かれながらも、全盛期であった頃にアフリカで見たライオンの姿を夢見ながら、メキシコ湾の大物カジキと数日間に渡って格闘する物語。
老人と彼を慕う少年マノーリンとの友情を、僕と友人に重ね合わせたり、結局はサンチャゴ老人が格闘の末に得たカジキはサメに食べられ、骨となってしまうのですが、それでもマノーリンとの友情を取り戻し、生きながら失い続ける人生への賛歌のような作品でもあると個人的には思っている。
最後、サンチャゴ老人は眠り、再びライオン夢を見るのですが、彼がこの後死ぬんじゃ無いか説や、実は夢オチで最初から漁に出てない説までありますね(笑)。
さて、オジサンと海。
時に海を見たくなる柴T。
海を眺めると、心のささくれが洗い流され、失いかけた優しさを取り戻す。
原始、人間になる前、海にいた記憶が片隅にあるのだろうか。
どこかで故郷の海を懐かしむ本能が人間には残存しているのかもしれない。
人生黙っていても失い続け、寿命は縮み、僕の祖父母も亡くなり、友人であった半世紀年上の老人も2年前に亡くなった。
人は黙っていても失い続けるけれど、得るためには自分でアクションを起こさなければならない。
僕は失い続ける人生に抗うためドライブをする。

最近、頻繁に通っているのが青森県で最も遠い地域、むつ市脇野沢。

むつ市街からですら1時間以上かかる遠い場所まで、陸奥湾沿いをドライブ。


たまに晴れている時は陸奥湾越しに岩木山が見えることもある。
美しい風景に心洗われながらのドライブ。
実はココ脇野沢に道の駅がある事は案外知られていません。


「道の駅わきのさわリフレッシュセンター鱈の里」。


有名な「北限のニホンザル 」を見ることができる野猿公苑が併設されていたり、売店には数々の賞を受賞した下北ワインを使ったワインケーキや、脇野沢の特産品焼き干しが販売されていたり、中々に見応えがありました。


そして、脇野沢には数は多く無いが食堂も数軒ある。

以前も紹介しましたが、小沢といういい感じに鄙びた漁村の中に、隠れた美味しい食堂「磯っ子食堂」があるのです。


近くのお店には「テッテあります」の看板があって、「テッテ」とは何の事だろう(笑)。
ココは脇野沢で有名な、焼き干しを使ったラーメンが人気。

そして、値段もものすごくリーズナブルで、醤油ラーメン¥500って、今時ワンコインはスゴい。
よく焼き干しラーメンを頼むのですが、実はココ、みそラーメンも美味しいのです。

今回頼んだのはネギみそラーメンと半チャーハンのセット¥950
そしてこのお店のすごいところは、セットにすると餃子が付く事。
ものすごい大迫力のセットになってしまった(笑)。

ネギみそラーメンはスープは魚介の効いた、昔懐かしいあっさりスープ。

しかしながら味の輪郭がしっかりとしていて、コクもしっかりとある。
あーみそラーメンも最高。

みそラーメンにチャーシューを入れなくても許されるだろうと思っているお店が多い中(笑)、なんとこのネギみそラーメンには、分厚いチャーシューが3枚も乗っている。
とても食べ応えがあり大満足。
ネギのピリ辛もスープとマッチしていていいですね。
そして、ココはチャーハンも美味い。

シンプルな具材ながら、絶妙な味付けのチャーハンは家庭的な味でスプーンが止まらない。
餃子も中々の味。
とっても美味しい、大満足のセットでした。
鄙びた漁村に隠れた美味しい名店に舌鼓を打つ。
失い続ける僕の、何かを得るため抗い続けるドライブ。
そして、九艘泊漁港まで行くと間近に外ヶ浜町の街並みが美しく見える。
美味しいラーメンを食べ、美しい陸奥湾の風景を堪能し、実は道の駅で焼き干しをゲットして来た柴T。
焼き干しラーメン作ってみようかな(笑)。
そして、アパートに帰ってきたらロードバイクで運動する充実した一日。
そしてその晩、夢の中に亡くなった半世紀年上の友人が現れた。
「まだまだお前には成すべきことがある。」
ひたすら老人に海辺で説教された夢(笑)。
僕はまだ、ライオンの夢を見ない。
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