青森県鰺ヶ沢町 何気ない一つ一つが美味しい。西海岸で貴重なモーニング。【COFFEE穂高】
僕が大好きなギタリスト、アンドリュー・ヨーク。
アメリカ出身で、クラシックとジャズという真逆の分野をボーダレスに行き来する天才ギタリスト。
僕は奏者というよりも彼の作曲家としての一面が好きで、彼の作曲した「Sunburst」は今や新しいクラシックのスタンダードとして、村治佳織や木村大など、日本の第一線で活躍するクラシック・ギタリストに演奏され続けています。
自慢ではないですが、僕弾けます(笑)。
僕のもう一つ好きな曲が、「Sunday Morning overcast」。
彼の他の曲に比べて、派手さや超絶技巧は無いですが、聴いていて心地の良い、クラシックぽくないポップなナンバーです。
(Official videoより)
30代も後半に差し掛かると、身近な人達が天へと旅立っていく。
僕の祖父母は勿論、同い年の友人まで。
10年以上前、僕は岩手大学の博士課程で研究していた。
毎年、学会発表をしていて、農芸化学系では最大規模の日本農芸化学会の懇親会で、同い年の友人と出会った。
東大輩出者日本2位の高校を卒業し、京都の某大学の博士課程で当時研究していた友人。
脳みその次元が違いすぎて、大概の話は合わなかったけれど(笑)、彼は幼い頃クラシックギターを習っていて、前述のアンドリュー・ヨークを敬愛し、音楽の話に関してだけはウマがあった。
僕は途中で研究の道をリタイアしたけれど、彼は順調にキャリアを積み上げ、関東の大学の准教授までいっていた。
かなり優秀なホープだったらしく、某雑誌に出ていたこともある。
コロナ前、東京に出張に行った時はたまに飲んでいたけれど、研究の道もあまり楽ではなかったらしい。
「才能なんて罰ゲームだ。」
彼はよく言っていた。
「勝手に期待して、人が出来ないことを自分にやらせようとする。自分の時間がなくて、自分がひたすらにすり減っていく感覚に陥っている。」
彼は彼なりの苦労があったのだろう。
コロナ禍で、オンラインで彼に会った時は、目の周りが窪んでいて、病的な顔をしていた。
間も無くして、彼は天へと旅立った。
さて、日曜日の朝、青森市は空一面の曇り空。
雲の層は厚く、太陽が覗く切れ間すら与えてはくれない。
そろそろ太陽の光を浴びたいな、なんて思うのだけれど。
通院で青森市へ帰っていた柴T。

おふくろが暇そうにしていたので、朝早くおふくろと青森県の西海岸、鰺ヶ沢町までドライブしてきました。

日本海は時化で、怒っているかの様に岸壁に波を打ちつけている。

鰺ヶ沢町のショッピングセンター「パル」は大手スーパーの進出が目立ってきた現在も活気があり、多くの人々で賑わっている。
ココの惣菜と、肉屋さんの肉が美味しいんですよね。
そして、朝ごはんがまだだった僕らは、朝食を取ることに。

海の駅わんどの近くにある「COFFEE穂高」さんへ。
2017年にオープンした、比較的新しい喫茶店。
店内に入ると心地の良い、コーヒーの香りが僕らの空腹を刺激した。
ジャズが流れ、地元の常連さんが談笑している良い雰囲気。
レトロな雑貨が随所に置かれていて、落ち着きます。
このお店では9時~11時までモーニング・サービスをやっていて、津軽の友人に以前から強く勧められていました。

したがって僕もおふくろもモーニング¥500を注文。
コーヒー、サラダ、トースト、ゆで卵、ヨーグルトが付くお得なセットになっています。

コーヒーがものすごくいい香り。
コーヒーってどうして朝に匂いを嗅ぐと、こんなにも幸せな気持ちになれるのだろう。
飲んでみると美味しくて、うっとりしてしまう。
すごく飲みやすいのに、心地良いくらいの苦味と酸味も同居する、大変奥深いコーヒー。

そんなコーヒーにバタートーストは最高の相棒。
表面はカリッと焼かれていて、バターの塩味とコクを纏ったトーストはシンプルながら最高。

サラダはドレッシングが美味しくて、レモン汁の酸味のパンチが朝にはちょうど良い。
ゆで卵は殻がツルッと綺麗に剥けます。
そこに塩を振って食べると美味い。
ヨーグルトは甘さ控えめのブルーベリージャムがかかっていて、程よいヨーグルトの酸味が朝にぴったり。
非常にシンプルなモーニングですが、何気ない一つ一つのレベルが高く、本当感心する程に美味しい。
おふくろはトーストなんて、何十年ぶりに食べたかもと喜んでいた。
また来たい、とっても良いお店でした。
僕は研究者の道を諦め、下北半島でサラリーマンとして働き、たまに実家に帰ってこうして親孝行をしている。
今でも自分の研究が引用されることが良くあるし、まあまあ結果を出していたと思う。
研究って、深く掘り下げる作業だから、次第に周りが見えなくなる。
ふと気がついたら自分の夢ばかり追いかけて、家族が大変になっていた事すら気が付かなかった。
「才能」が人を幸せにしてくれるとは限らない。
才能があればそれが自分の正しい道だと思いがちだけれど、そのことで追い詰められつづけ、苦しみ続けることだってある。
例え僕に才能があったとしても、愛すべき人に時間を費やし、これからも才能を無駄にし続けるだろう。
何気ない一つ一つを大切にしたい。
日曜の朝、津軽平野は一面曇り空。
やがて来る春を待ちながら、おふくろと二人、車で駆け抜ける。
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アメリカ出身で、クラシックとジャズという真逆の分野をボーダレスに行き来する天才ギタリスト。
僕は奏者というよりも彼の作曲家としての一面が好きで、彼の作曲した「Sunburst」は今や新しいクラシックのスタンダードとして、村治佳織や木村大など、日本の第一線で活躍するクラシック・ギタリストに演奏され続けています。
自慢ではないですが、僕弾けます(笑)。
僕のもう一つ好きな曲が、「Sunday Morning overcast」。
彼の他の曲に比べて、派手さや超絶技巧は無いですが、聴いていて心地の良い、クラシックぽくないポップなナンバーです。
(Official videoより)
30代も後半に差し掛かると、身近な人達が天へと旅立っていく。
僕の祖父母は勿論、同い年の友人まで。
10年以上前、僕は岩手大学の博士課程で研究していた。
毎年、学会発表をしていて、農芸化学系では最大規模の日本農芸化学会の懇親会で、同い年の友人と出会った。
東大輩出者日本2位の高校を卒業し、京都の某大学の博士課程で当時研究していた友人。
脳みその次元が違いすぎて、大概の話は合わなかったけれど(笑)、彼は幼い頃クラシックギターを習っていて、前述のアンドリュー・ヨークを敬愛し、音楽の話に関してだけはウマがあった。
僕は途中で研究の道をリタイアしたけれど、彼は順調にキャリアを積み上げ、関東の大学の准教授までいっていた。
かなり優秀なホープだったらしく、某雑誌に出ていたこともある。
コロナ前、東京に出張に行った時はたまに飲んでいたけれど、研究の道もあまり楽ではなかったらしい。
「才能なんて罰ゲームだ。」
彼はよく言っていた。
「勝手に期待して、人が出来ないことを自分にやらせようとする。自分の時間がなくて、自分がひたすらにすり減っていく感覚に陥っている。」
彼は彼なりの苦労があったのだろう。
コロナ禍で、オンラインで彼に会った時は、目の周りが窪んでいて、病的な顔をしていた。
間も無くして、彼は天へと旅立った。
さて、日曜日の朝、青森市は空一面の曇り空。
雲の層は厚く、太陽が覗く切れ間すら与えてはくれない。
そろそろ太陽の光を浴びたいな、なんて思うのだけれど。
通院で青森市へ帰っていた柴T。

おふくろが暇そうにしていたので、朝早くおふくろと青森県の西海岸、鰺ヶ沢町までドライブしてきました。

日本海は時化で、怒っているかの様に岸壁に波を打ちつけている。

鰺ヶ沢町のショッピングセンター「パル」は大手スーパーの進出が目立ってきた現在も活気があり、多くの人々で賑わっている。
ココの惣菜と、肉屋さんの肉が美味しいんですよね。
そして、朝ごはんがまだだった僕らは、朝食を取ることに。

海の駅わんどの近くにある「COFFEE穂高」さんへ。
2017年にオープンした、比較的新しい喫茶店。
店内に入ると心地の良い、コーヒーの香りが僕らの空腹を刺激した。
ジャズが流れ、地元の常連さんが談笑している良い雰囲気。
レトロな雑貨が随所に置かれていて、落ち着きます。
このお店では9時~11時までモーニング・サービスをやっていて、津軽の友人に以前から強く勧められていました。

したがって僕もおふくろもモーニング¥500を注文。
コーヒー、サラダ、トースト、ゆで卵、ヨーグルトが付くお得なセットになっています。

コーヒーがものすごくいい香り。
コーヒーってどうして朝に匂いを嗅ぐと、こんなにも幸せな気持ちになれるのだろう。
飲んでみると美味しくて、うっとりしてしまう。
すごく飲みやすいのに、心地良いくらいの苦味と酸味も同居する、大変奥深いコーヒー。

そんなコーヒーにバタートーストは最高の相棒。
表面はカリッと焼かれていて、バターの塩味とコクを纏ったトーストはシンプルながら最高。

サラダはドレッシングが美味しくて、レモン汁の酸味のパンチが朝にはちょうど良い。
ゆで卵は殻がツルッと綺麗に剥けます。
そこに塩を振って食べると美味い。
ヨーグルトは甘さ控えめのブルーベリージャムがかかっていて、程よいヨーグルトの酸味が朝にぴったり。
非常にシンプルなモーニングですが、何気ない一つ一つのレベルが高く、本当感心する程に美味しい。
おふくろはトーストなんて、何十年ぶりに食べたかもと喜んでいた。
また来たい、とっても良いお店でした。
僕は研究者の道を諦め、下北半島でサラリーマンとして働き、たまに実家に帰ってこうして親孝行をしている。
今でも自分の研究が引用されることが良くあるし、まあまあ結果を出していたと思う。
研究って、深く掘り下げる作業だから、次第に周りが見えなくなる。
ふと気がついたら自分の夢ばかり追いかけて、家族が大変になっていた事すら気が付かなかった。
「才能」が人を幸せにしてくれるとは限らない。
才能があればそれが自分の正しい道だと思いがちだけれど、そのことで追い詰められつづけ、苦しみ続けることだってある。
例え僕に才能があったとしても、愛すべき人に時間を費やし、これからも才能を無駄にし続けるだろう。
何気ない一つ一つを大切にしたい。
日曜の朝、津軽平野は一面曇り空。
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