青森県青森市 思い出の堤町散歩。そして、老舗中華料理店で絶品酢豚と肉まんと。【中国料理火山】
イギリスのロックバンド、コールドプレイ。
最近はBTSと共演して話題になりましたね。
ボーカルのクリス・マーティン含め、4人全員がロンドン大学出身で、メチャクチャ頭がいいんです(笑)。
2000年のデビューアルバム「Parachutes」がイギリスで33週連続トップ10入りする大ヒットとなり一躍スターダムに。
今もなお第一線で活躍する、とても息が長いアーティストですね。
僕が大好きな曲は2ndアルバム「A Rush of Blood to the Head」に収録されている大ヒットナンバー「Clocks」。
ピアノリフが印象的なナンバーで、「人生の変遷」を歌にしているらしい。
(Official videoより)
少年時代がどんどん遠のいていく。
まだモノクローム程は色褪せてはいないけれど、少しずつくすんで行き、ボヤけつつある。
あまりに遠い過去で、本当に僕は少年時代を送っていたのかさえ、時に怪しくなる。
あの頃よく通った、駄菓子屋さんのおばちゃんの顔、おやき屋さんのおじさんの顔、そしてよく遊んだ途中で転校し卒業アルバムには無い友人の顔、まるで僕の思い出の中で、のっぺらぼうの様にうごめく。
写真にも残っていない、僕の記憶の片隅にだけあるこの薄れ消えゆく思い出を、どうしたら蘇らせることができるのだろうか。

僕は少年時代よく遊んだ、青森市堤町を先日散歩した。

僕が幼い頃、堤橋商店街は賑わっていた。
寺山修司がよく通っていたという歴史のある大観堂という名の本屋、ゲームソフトの品揃えが充実していたタイシドー、そして美味しいおやき屋さんがあり、月に1回おやきが1個30円になる日があって、その日を目掛け友人達と少ない小遣いをかき集め買っていた。

近くに十和田湖町から転校してきた友人の家があって、一人だけランドセルが水色の布製で、一際目立っていたのだけれど、当時SNKで出していた、アーケード用のゲームを家庭で楽しめる超高価なハード、NEO-GEOを持っていた。

そこで格闘ゲーム、真サムライスピッツの覇王丸の隠し技「天覇封神斬」のコマンドを確定させるため、おやきを皆んなで食べながら、ずっとそいつの家に入り浸っていた。
今その家は別の家になっており、タイシドーやおやき屋さんも今はない。

かろうじて面影を残しているのは、10年以上前に閉店した大観堂の外観と、昔からずっと変わらない「えんぴつ交番」のニックネームで親しまれている堤町交番くらい。

と思っていたら、懐かしいメガネの相馬のマスコットがいまも健在で安堵した。

しかしながら、アーケードもだいぶ撤去されており、あの頃とは随分変わってしまった。
ニュースで最近、この通り沿いの民家が積雪で潰れたらしい。

堤町商店街から少し外れた小道を歩くと、今も変わらない出立ちの食堂が数軒あって、今回行ってきたのは創業43年以上にもなる老舗「中国料理火山」さん。
僕が物心ついた時からあるこのお店。
ココは昔から人気の中華料理屋さんで、僕が幼い時から、その評判をよく耳にしていた。
小学校の頃、お金持ちの友人の父親が、友人と一緒に僕を連れて行ってくれ、生まれて初めて餡掛けラーメンを食べ、あまりの美味しさで急いで食って、口の中を火傷した記憶が蘇る(笑)。
因みにココの人気メニューは「酢豚」。
僕は中華料理店で酢豚をあんまり頼んだことはない。
けれど、ココの酢豚だけは大好きで、このお店の他のメニューに挑戦する事を妨げる。

そのオススメの酢豚定食が、香醋(こうず)酢豚定食¥1150
酢豚のほか、盛りのいいご飯、スープ、小鉢、お新香、杏仁豆腐が付く大変お得なセットになっています。

そして、この酢豚がめちゃくちゃ美味い。
豚肉の唐揚げに、素揚げしたクワイのみのシンプルな具材。
コウズの香りが食欲を掻き立てお腹が鳴った。
甘酸っぱくクセになる香醋タレを纏った豚肉は、表面のカリッとした食感とともに中は柔らかく、ほっぺたが落ちそうになるくらいに美味い。
そして、クワイのコリッとした食感がいいアクセントになっていますね。

この酢豚を食べたら最後、この美味しい酢豚をひたすら口に放り込み幸せの余韻を確かめる単純作業と化す。
見た目以上にボリュームもあって、その行為は結構な間持続する。

そして、小鉢もイカの詰め物や煮豆など、何気に美味しいですね。
ご飯がいくつあっても足りない。

そして、デザートの杏仁豆腐。
これもまた美味しいのである。
甘さ控えめで、ミルクのコクがしっかりした絶品杏仁。
とっても美味しい定食でした。
そしてもう一つ、このお店には冬の名物があるのです。

それは「肉まん」¥300
11月から3月までの冬の期間限定の人気メニュー。
今年は3月20日までの販売。

女の子の顔くらいの大きさ。
生地から発酵している本格自家製の肉まんです。
ご主人さんが体調を崩して、3年くらい休止していた肉まんですが、このたび復活。
皮は弾力があり、自家製チャーシュー、自家製甜麺醤を使ったこの肉まん、中がとってもジューシーでめちゃくちゃ美味い。
ひき肉餡がぎっしり入っていて、甘めの味付けと肉汁で、口の中が幸せの余韻で満たされる。

結構この肉まんのファンが多く、多くの人が訪れてはこの肉まんを買っていく。
もしかしたら、昔同級生の友人が買ってきてくれたのを食べた事があったかも。
お店は僕と同い年くらいの娘さんが頑張っていて、老舗というのは人から人へと味を継承していくから長く続くのである。
頑張って欲しいですね。
自分が物心ついた時からあるお店が、今も当たり前の様にあるという奇跡。
思い出の堤町商店街を歩き、火山で美味しいランチを食べ、その場所を起点として、眠っていた記憶を呼び起こす。
僕の思い出の中で、のっぺらぼうだった人達も、少しずつ、完璧とは言わないまでもその輪郭を現し出す。
この今にも輪郭がぼやけそうな人達のお陰で、今の僕がいるのだ。
時間に支配された、変わりゆく街並みを歩き、自分の人生の変遷を辿る。
そして僕は思い出す。
少しでも、この人生の意味を解き明かすように。
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最近はBTSと共演して話題になりましたね。
ボーカルのクリス・マーティン含め、4人全員がロンドン大学出身で、メチャクチャ頭がいいんです(笑)。
2000年のデビューアルバム「Parachutes」がイギリスで33週連続トップ10入りする大ヒットとなり一躍スターダムに。
今もなお第一線で活躍する、とても息が長いアーティストですね。
僕が大好きな曲は2ndアルバム「A Rush of Blood to the Head」に収録されている大ヒットナンバー「Clocks」。
ピアノリフが印象的なナンバーで、「人生の変遷」を歌にしているらしい。
(Official videoより)
少年時代がどんどん遠のいていく。
まだモノクローム程は色褪せてはいないけれど、少しずつくすんで行き、ボヤけつつある。
あまりに遠い過去で、本当に僕は少年時代を送っていたのかさえ、時に怪しくなる。
あの頃よく通った、駄菓子屋さんのおばちゃんの顔、おやき屋さんのおじさんの顔、そしてよく遊んだ途中で転校し卒業アルバムには無い友人の顔、まるで僕の思い出の中で、のっぺらぼうの様にうごめく。
写真にも残っていない、僕の記憶の片隅にだけあるこの薄れ消えゆく思い出を、どうしたら蘇らせることができるのだろうか。

僕は少年時代よく遊んだ、青森市堤町を先日散歩した。

僕が幼い頃、堤橋商店街は賑わっていた。
寺山修司がよく通っていたという歴史のある大観堂という名の本屋、ゲームソフトの品揃えが充実していたタイシドー、そして美味しいおやき屋さんがあり、月に1回おやきが1個30円になる日があって、その日を目掛け友人達と少ない小遣いをかき集め買っていた。

近くに十和田湖町から転校してきた友人の家があって、一人だけランドセルが水色の布製で、一際目立っていたのだけれど、当時SNKで出していた、アーケード用のゲームを家庭で楽しめる超高価なハード、NEO-GEOを持っていた。

そこで格闘ゲーム、真サムライスピッツの覇王丸の隠し技「天覇封神斬」のコマンドを確定させるため、おやきを皆んなで食べながら、ずっとそいつの家に入り浸っていた。
今その家は別の家になっており、タイシドーやおやき屋さんも今はない。

かろうじて面影を残しているのは、10年以上前に閉店した大観堂の外観と、昔からずっと変わらない「えんぴつ交番」のニックネームで親しまれている堤町交番くらい。

と思っていたら、懐かしいメガネの相馬のマスコットがいまも健在で安堵した。

しかしながら、アーケードもだいぶ撤去されており、あの頃とは随分変わってしまった。
ニュースで最近、この通り沿いの民家が積雪で潰れたらしい。

堤町商店街から少し外れた小道を歩くと、今も変わらない出立ちの食堂が数軒あって、今回行ってきたのは創業43年以上にもなる老舗「中国料理火山」さん。
僕が物心ついた時からあるこのお店。
ココは昔から人気の中華料理屋さんで、僕が幼い時から、その評判をよく耳にしていた。
小学校の頃、お金持ちの友人の父親が、友人と一緒に僕を連れて行ってくれ、生まれて初めて餡掛けラーメンを食べ、あまりの美味しさで急いで食って、口の中を火傷した記憶が蘇る(笑)。
因みにココの人気メニューは「酢豚」。
僕は中華料理店で酢豚をあんまり頼んだことはない。
けれど、ココの酢豚だけは大好きで、このお店の他のメニューに挑戦する事を妨げる。

そのオススメの酢豚定食が、香醋(こうず)酢豚定食¥1150
酢豚のほか、盛りのいいご飯、スープ、小鉢、お新香、杏仁豆腐が付く大変お得なセットになっています。

そして、この酢豚がめちゃくちゃ美味い。
豚肉の唐揚げに、素揚げしたクワイのみのシンプルな具材。
コウズの香りが食欲を掻き立てお腹が鳴った。
甘酸っぱくクセになる香醋タレを纏った豚肉は、表面のカリッとした食感とともに中は柔らかく、ほっぺたが落ちそうになるくらいに美味い。
そして、クワイのコリッとした食感がいいアクセントになっていますね。

この酢豚を食べたら最後、この美味しい酢豚をひたすら口に放り込み幸せの余韻を確かめる単純作業と化す。
見た目以上にボリュームもあって、その行為は結構な間持続する。

そして、小鉢もイカの詰め物や煮豆など、何気に美味しいですね。
ご飯がいくつあっても足りない。

そして、デザートの杏仁豆腐。
これもまた美味しいのである。
甘さ控えめで、ミルクのコクがしっかりした絶品杏仁。
とっても美味しい定食でした。
そしてもう一つ、このお店には冬の名物があるのです。

それは「肉まん」¥300
11月から3月までの冬の期間限定の人気メニュー。
今年は3月20日までの販売。

女の子の顔くらいの大きさ。
生地から発酵している本格自家製の肉まんです。
ご主人さんが体調を崩して、3年くらい休止していた肉まんですが、このたび復活。
皮は弾力があり、自家製チャーシュー、自家製甜麺醤を使ったこの肉まん、中がとってもジューシーでめちゃくちゃ美味い。
ひき肉餡がぎっしり入っていて、甘めの味付けと肉汁で、口の中が幸せの余韻で満たされる。

結構この肉まんのファンが多く、多くの人が訪れてはこの肉まんを買っていく。
もしかしたら、昔同級生の友人が買ってきてくれたのを食べた事があったかも。
お店は僕と同い年くらいの娘さんが頑張っていて、老舗というのは人から人へと味を継承していくから長く続くのである。
頑張って欲しいですね。
自分が物心ついた時からあるお店が、今も当たり前の様にあるという奇跡。
思い出の堤町商店街を歩き、火山で美味しいランチを食べ、その場所を起点として、眠っていた記憶を呼び起こす。
僕の思い出の中で、のっぺらぼうだった人達も、少しずつ、完璧とは言わないまでもその輪郭を現し出す。
この今にも輪郭がぼやけそうな人達のお陰で、今の僕がいるのだ。
時間に支配された、変わりゆく街並みを歩き、自分の人生の変遷を辿る。
そして僕は思い出す。
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