青森県むつ市 下北半島の片隅、脇野沢地区の隠れた人気店で、焼き干し麺味噌ラーメンをいただく。【山帽子】
アメリカのシンガー・ソングライター、アンドリュー・マクマホン。
サムシング・コーポレートのピアニスト兼フロントマンとして10代の頃から活躍し、2004年には並行してジャックス・マネキンというソロプロジェクトを始動。
知る人ぞ知る存在でしたが、2005年、22歳のときに急性リンパ性白血病と診断され、音楽活動の休止を余儀なくされる。
そして、辛い闘病生活を家族と恋人の支えもあって、なんとか乗り越え、カムバック。
2017年ソロとしてリリースしたアルバム「Fire Escape」からの同名曲は、パナソニックのCMにも起用され、おそらく聴いたことのある人も多いかと思います。
「Fire Escape」とは避難通路の事を指します。
(Official videoより)
ここではない何処へ。
昔から遠くへ行きたがるきらいのある柴T。
幼い頃はおふくろと妹を従えて「冒険」と称し、普段行かない町内を探検した。
親父の配達について行って、車から眺める見たことのない風景に感動する。
小学校や中学校からの帰り道、いつもの通学路を逸脱し、帰りが遅くて家族を心配させた。
いつもとは違う土地に、小学校や中学校があると何故か嬉しくて、もし自分がここの生徒だったらと空想するのが好きだった。
新しい公園を見つけてはベンチに腰掛け、空を見上げ風のそよめく音に身を委ねる。
僕の時代の青森市は、ホームレスが公園のベンチに寝っ転がっていることも度々あった。
歯の黄色い爺さんが「俺のようになるなよ」と告げ去っていく。
目的がなくても、冒険するのが楽しかったあの頃。
今ではすっかり、目的が無いと出かけなくなってしまった僕。
さて、土日は下北半島に留まった柴T。
下北半島にいながらも、どこか遠くに行く方法はないだろうかと画策する。
いつも佐井村に行ってるから、むつ市で最も遠いところ、脇野沢地区へ行ってみよう。
むつ市街から車で西方向に1時間程。
下北半島の片隅、むつ市脇野沢地区へとたどり着く。
気候は青森市に近く大変雪が多い。
川内地区から雪山が徐々に高くなっていくと、ああ、脇野沢に近づいて来たのだなと、実感する。


この角度から見る鯛島は目と口があって、本当クジラのような愛らしさを感じる。


脇野沢は北限のニホンザルが有名ですが、今回会うことができず、動物は脇野沢川で羽根を休めた白鳥のみ。


気分が乗って来たので、あてもなく散歩をしてみる。


脇野沢八幡宮は、二百数十年前に北前船で活躍した商人達によって始められた「脇野沢八幡宮例大祭」が有名な神社です。


歴史があり大変趣もあります。
ただ遠くへ行きたいから来た脇野沢地区。
お腹がお昼の時報を鳴らす。
街中から数キロ程北上し、さらに人気のないところまで行くと、何故か人気のラーメン屋さんがあるのです。

ラーメンののぼりが無いと、まるで小屋の様な到底お店とは思えない出立ち(笑)。

しかしながら駐車場はいつも満杯。
そのお店の名前は「山帽子」。
脇野沢名産の焼き干しを使ったラーメンが大変人気の食堂です。

店内に入ると、脇野沢名産干鱈が売られていました。

その隣には雛人形。
店内は多くのお客さんで賑わい、下北弁の元気のいいかっちゃの声が飛び交っている。

ストーブが昔懐かしいフォルム。

コーヒーはセルフで無料で飲むことができます。
メニューは以下のとおり。
しばらくぶりの訪問のため、結構メニューも変わり、濃厚とんこつラーメンも出たんですね。

今回頼んだのは僕のお気に入り、焼き干し麺味噌ラーメン¥800
実はココ、カツ丼も美味しいので、ミニカツ丼¥400も注文。

ラーメンを頼むとなんと、小鉢が付いてくるのです。
鱈フライに、カブとキュウリの漬け物、ほうれん草のおひたしとサービス満点。

そして味噌ラーメンは和風出汁の効いた、しっかりとコクのあるスープ。

鯵、鰹、昆布が効いていて、とっても美味しいですね。
洗練されたというよりは少し家庭的な、ホッとする、ノスタルジーさえ感じる懐かしい味。

麺は脇野沢名産の焼き干しが練り込まれた縮れ麺で、麺を噛むごとにスープの旨味ととともに、香ばしい風味が口の中で踊り出す。
久々に食べましたが、相変わらず美味しい。

ミニカツ丼は少し不恰好ですが(笑)、味付けが絶妙で、甘過ぎずややサクサク感を残した、美味しいカツ丼。
ほとんどが脇野沢出身のお客さんでしょうか。
お店のおばちゃんたちが、お客さんと時に親しく元気に会話していた。
そんな明るい風景を眺めてると、何故か心がぽかぽかと温かくなる。
人口がどんどん都市部へ流失している、むつ市脇野沢地区。
しかしながら、下北半島の片隅の、さらに片隅にある食堂へ行ったらまだまだ元気な様子。
今回目的もなく、遠くへ行きたいから行った脇野沢だけど、あてもなく散歩した頃の楽しさが蘇える。
少し疲れたらまた脇野沢に行こう。
地の果ては、僕にとっての避難通路なのだ。
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サムシング・コーポレートのピアニスト兼フロントマンとして10代の頃から活躍し、2004年には並行してジャックス・マネキンというソロプロジェクトを始動。
知る人ぞ知る存在でしたが、2005年、22歳のときに急性リンパ性白血病と診断され、音楽活動の休止を余儀なくされる。
そして、辛い闘病生活を家族と恋人の支えもあって、なんとか乗り越え、カムバック。
2017年ソロとしてリリースしたアルバム「Fire Escape」からの同名曲は、パナソニックのCMにも起用され、おそらく聴いたことのある人も多いかと思います。
「Fire Escape」とは避難通路の事を指します。
(Official videoより)
ここではない何処へ。
昔から遠くへ行きたがるきらいのある柴T。
幼い頃はおふくろと妹を従えて「冒険」と称し、普段行かない町内を探検した。
親父の配達について行って、車から眺める見たことのない風景に感動する。
小学校や中学校からの帰り道、いつもの通学路を逸脱し、帰りが遅くて家族を心配させた。
いつもとは違う土地に、小学校や中学校があると何故か嬉しくて、もし自分がここの生徒だったらと空想するのが好きだった。
新しい公園を見つけてはベンチに腰掛け、空を見上げ風のそよめく音に身を委ねる。
僕の時代の青森市は、ホームレスが公園のベンチに寝っ転がっていることも度々あった。
歯の黄色い爺さんが「俺のようになるなよ」と告げ去っていく。
目的がなくても、冒険するのが楽しかったあの頃。
今ではすっかり、目的が無いと出かけなくなってしまった僕。
さて、土日は下北半島に留まった柴T。
下北半島にいながらも、どこか遠くに行く方法はないだろうかと画策する。
いつも佐井村に行ってるから、むつ市で最も遠いところ、脇野沢地区へ行ってみよう。
むつ市街から車で西方向に1時間程。
下北半島の片隅、むつ市脇野沢地区へとたどり着く。
気候は青森市に近く大変雪が多い。
川内地区から雪山が徐々に高くなっていくと、ああ、脇野沢に近づいて来たのだなと、実感する。


この角度から見る鯛島は目と口があって、本当クジラのような愛らしさを感じる。


脇野沢は北限のニホンザルが有名ですが、今回会うことができず、動物は脇野沢川で羽根を休めた白鳥のみ。


気分が乗って来たので、あてもなく散歩をしてみる。


脇野沢八幡宮は、二百数十年前に北前船で活躍した商人達によって始められた「脇野沢八幡宮例大祭」が有名な神社です。


歴史があり大変趣もあります。
ただ遠くへ行きたいから来た脇野沢地区。
お腹がお昼の時報を鳴らす。
街中から数キロ程北上し、さらに人気のないところまで行くと、何故か人気のラーメン屋さんがあるのです。

ラーメンののぼりが無いと、まるで小屋の様な到底お店とは思えない出立ち(笑)。

しかしながら駐車場はいつも満杯。
そのお店の名前は「山帽子」。
脇野沢名産の焼き干しを使ったラーメンが大変人気の食堂です。

店内に入ると、脇野沢名産干鱈が売られていました。

その隣には雛人形。
店内は多くのお客さんで賑わい、下北弁の元気のいいかっちゃの声が飛び交っている。

ストーブが昔懐かしいフォルム。

コーヒーはセルフで無料で飲むことができます。
メニューは以下のとおり。
しばらくぶりの訪問のため、結構メニューも変わり、濃厚とんこつラーメンも出たんですね。

今回頼んだのは僕のお気に入り、焼き干し麺味噌ラーメン¥800
実はココ、カツ丼も美味しいので、ミニカツ丼¥400も注文。

ラーメンを頼むとなんと、小鉢が付いてくるのです。
鱈フライに、カブとキュウリの漬け物、ほうれん草のおひたしとサービス満点。

そして味噌ラーメンは和風出汁の効いた、しっかりとコクのあるスープ。

鯵、鰹、昆布が効いていて、とっても美味しいですね。
洗練されたというよりは少し家庭的な、ホッとする、ノスタルジーさえ感じる懐かしい味。

麺は脇野沢名産の焼き干しが練り込まれた縮れ麺で、麺を噛むごとにスープの旨味ととともに、香ばしい風味が口の中で踊り出す。
久々に食べましたが、相変わらず美味しい。

ミニカツ丼は少し不恰好ですが(笑)、味付けが絶妙で、甘過ぎずややサクサク感を残した、美味しいカツ丼。
ほとんどが脇野沢出身のお客さんでしょうか。
お店のおばちゃんたちが、お客さんと時に親しく元気に会話していた。
そんな明るい風景を眺めてると、何故か心がぽかぽかと温かくなる。
人口がどんどん都市部へ流失している、むつ市脇野沢地区。
しかしながら、下北半島の片隅の、さらに片隅にある食堂へ行ったらまだまだ元気な様子。
今回目的もなく、遠くへ行きたいから行った脇野沢だけど、あてもなく散歩した頃の楽しさが蘇える。
少し疲れたらまた脇野沢に行こう。
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