青森県西目屋村~弘前市 真冬の北国をクレイジー・ジャーニー。農閑期に現れる美味しい大衆食堂に舌鼓を打つ。【食事処ヤマニ】
1970年代から1980年代にかけて活躍したアメリカのロックバンド、ジャーニー。
当初はプログレッシブ系のバンドとして、サンフランシスコを拠点に活動していましたがなかなか売れず。
ボーカルのスティーヴ・ペリーが加入してから、キャッチーな路線に転向し、それから世界的ヒット曲を連発。
世界で8000万枚のセールスを売り上げ、あまりにも売れ過ぎた故に「産業ロック」の代表格として揶揄されることもしばしば。
しかしながら、ヴォーカリストのスティーヴ・ペリーとギタリストのニール・ショーンが天才である事は間違いない。
1981年にリリースされた名盤「Escape」に収録されている「Don’t Stop Believin」という曲を聴くと分かっていただけるかなと思います。
(Official audioより)
生き続けるということは、失われていくものを見続ける事なのかと、つい最近まで思っていた。
僕の人生の登場人物がどんどん消えていき、僕も少しずつ衰えていく。
おふくろも長距離歩けなくなり、親父の受け答えが最近すっとぼけてきた(あ、いつものことか笑)。
フットサルをやると、翌日起こった筋肉痛が、最近は2日後に来て、ソフトボールでフルスウィングしたら一週間程筋を痛める。
少しずつできていた事が、出来なくなる。
失っていくと思えばそれまでだけれど、同時に生きる事の大切さを得ていると思うなら果たしてチャラになるのだろうか。
さて、北国は根雪が降ると色彩を失う。
ましてや数年に一度の大寒波が襲う青森県。
北国の冬は近場をドライブするのにも勇気がいる。
まずは窓の外の寒々とした風景を見ながら、外に出る覚悟が必要だ。
吹雪に視界を遮られ、近場の温泉が秘湯に変わり、行きつけの食堂が隠れ家的食堂に変わる。
ドライブするにも、シャーベット状の路面を神経を使って走り、いつもの倍疲れる。
近場を行くだけでも大冒険のクレイジー・ジャーニー。
そんな時こそ僕が出かけたくなるのは、何か得るものでもあるのだろうか。
猛吹雪の中、僕は西津軽郡西目屋村へと向かう。
途中、津軽平野が一面モノトーンの世界に覆われていた。
岩木山ですら、白く塗りつぶされ姿を隠し、白一面の変わり映えのない景色が延々と続く。

そしてたどり着いた、道の駅「津軽白神」ビーチにしめや。
大人気の水陸両用バスも冬は運行していないけれど、実は冬でしか味わえないグルメがあるのです。

その名も「目屋豆腐」。
かつて、砂子瀬、川原平地区で冬に作られていた、伝統料理で、津軽ダムの建設に伴い、同地区住民が引っ越し、一度製造が途絶えましたが、製法を学び2014年に道の駅で商品化。
冬になると販売される、隠れた人気商品です。
縛っても崩れない硬さと、濃厚な大豆の風味が絶品。
是非食べてみてください。
そして、西目屋村役場から少し山側へ登ると集落の中に隠れた、とっても良い温泉があるのです。

その名も「大白温泉」。

集落は雪深く、除雪のブルドーザーがひっきりなしに訪れる。

村営の温泉施設で、西目屋村のお酒や、カップラーメンに野菜など、集落の人達のちょっとしたスーパーのような役割も果たしています。

ココは薄緑色、無臭、ツルスベ感のある素晴らしいお湯が掛け流しされている。
少し熱めで、アルカリ単純泉ですが、しばらく汗が引かなくて、体がポカポカと温まる。
雪深い寒々とした風景を見ながら入る温泉は、夏場に入るよりも気持ちいい。
続いて、西目屋村からの帰り道、僕は弘前市相馬地区へと向かう。
冬の農閑期になると営業を始める、人気の大衆食堂があるのです。

その名も「食事処ヤマニ」。
パッと見、外観は個人商店。


しかしながら商店の左側に目を凝らすと、ガラス越しに暖簾が見えます。
ココはメニューが豊富で、リーズナブル。
地元の人々でいつも賑わう、隠れ家的食堂で、中でも味噌ラーメンやチャーハンが人気。

今回頼んだのは、ミルク味噌ラーメン¥800と半焼きチーズカレー¥450
ニンニクと味噌スープの香りが僕の空腹を刺激する。

スープは甘口で、ニンニクのパンチが効いた津軽味の味噌ラーメン。
そこにミルクのコクが加わり、最高に美味い。
野菜の甘味や旨味も溶け込んでいて、深みがありつつもマイルドにまとまっている。
モモチャーシューも柔らかく美味しいですね。

麺は細麺と太麺2種類選べるのですが僕は太麺。
縮れていて、美味しいスープとよく絡みます。
そして、スープと共に溶かしバターを絡めるとさらにコクが濃厚になる。

ニンニクと、豆板醤も付いてきて、味変させることもできます。
半焼きチーズカレーも家庭的なカレーに、香ばしく焼かれたチーズのコクがたまらない。

何気にココナッツファインがいいアクセントになっていますね。
こちらも美味いです。
数年ぶりの訪問ですが、相変わらずとっても美味しかったです。
不便だと思える北国の冬。
しかしながら、寒く不便だからこそ食べられる美味しい豆腐があり、温泉の温かさが心地よく、ラーメンが美味しいと感じる。
人間いつも幸せなら、幸せなんて実感できない。
不幸せな時があるからこそ、何気ない幸せが増幅するのだ。
何かを失っても、同時に何かを得ていると信じて。
色彩を失った冬の津軽平野を眺めながら、やがて来る色彩豊かな春を楽しみに待つ。
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当初はプログレッシブ系のバンドとして、サンフランシスコを拠点に活動していましたがなかなか売れず。
ボーカルのスティーヴ・ペリーが加入してから、キャッチーな路線に転向し、それから世界的ヒット曲を連発。
世界で8000万枚のセールスを売り上げ、あまりにも売れ過ぎた故に「産業ロック」の代表格として揶揄されることもしばしば。
しかしながら、ヴォーカリストのスティーヴ・ペリーとギタリストのニール・ショーンが天才である事は間違いない。
1981年にリリースされた名盤「Escape」に収録されている「Don’t Stop Believin」という曲を聴くと分かっていただけるかなと思います。
(Official audioより)
生き続けるということは、失われていくものを見続ける事なのかと、つい最近まで思っていた。
僕の人生の登場人物がどんどん消えていき、僕も少しずつ衰えていく。
おふくろも長距離歩けなくなり、親父の受け答えが最近すっとぼけてきた(あ、いつものことか笑)。
フットサルをやると、翌日起こった筋肉痛が、最近は2日後に来て、ソフトボールでフルスウィングしたら一週間程筋を痛める。
少しずつできていた事が、出来なくなる。
失っていくと思えばそれまでだけれど、同時に生きる事の大切さを得ていると思うなら果たしてチャラになるのだろうか。
さて、北国は根雪が降ると色彩を失う。
ましてや数年に一度の大寒波が襲う青森県。
北国の冬は近場をドライブするのにも勇気がいる。
まずは窓の外の寒々とした風景を見ながら、外に出る覚悟が必要だ。
吹雪に視界を遮られ、近場の温泉が秘湯に変わり、行きつけの食堂が隠れ家的食堂に変わる。
ドライブするにも、シャーベット状の路面を神経を使って走り、いつもの倍疲れる。
近場を行くだけでも大冒険のクレイジー・ジャーニー。
そんな時こそ僕が出かけたくなるのは、何か得るものでもあるのだろうか。
猛吹雪の中、僕は西津軽郡西目屋村へと向かう。
途中、津軽平野が一面モノトーンの世界に覆われていた。
岩木山ですら、白く塗りつぶされ姿を隠し、白一面の変わり映えのない景色が延々と続く。

そしてたどり着いた、道の駅「津軽白神」ビーチにしめや。
大人気の水陸両用バスも冬は運行していないけれど、実は冬でしか味わえないグルメがあるのです。

その名も「目屋豆腐」。
かつて、砂子瀬、川原平地区で冬に作られていた、伝統料理で、津軽ダムの建設に伴い、同地区住民が引っ越し、一度製造が途絶えましたが、製法を学び2014年に道の駅で商品化。
冬になると販売される、隠れた人気商品です。
縛っても崩れない硬さと、濃厚な大豆の風味が絶品。
是非食べてみてください。
そして、西目屋村役場から少し山側へ登ると集落の中に隠れた、とっても良い温泉があるのです。

その名も「大白温泉」。

集落は雪深く、除雪のブルドーザーがひっきりなしに訪れる。

村営の温泉施設で、西目屋村のお酒や、カップラーメンに野菜など、集落の人達のちょっとしたスーパーのような役割も果たしています。

ココは薄緑色、無臭、ツルスベ感のある素晴らしいお湯が掛け流しされている。
少し熱めで、アルカリ単純泉ですが、しばらく汗が引かなくて、体がポカポカと温まる。
雪深い寒々とした風景を見ながら入る温泉は、夏場に入るよりも気持ちいい。
続いて、西目屋村からの帰り道、僕は弘前市相馬地区へと向かう。
冬の農閑期になると営業を始める、人気の大衆食堂があるのです。

その名も「食事処ヤマニ」。
パッと見、外観は個人商店。


しかしながら商店の左側に目を凝らすと、ガラス越しに暖簾が見えます。
ココはメニューが豊富で、リーズナブル。
地元の人々でいつも賑わう、隠れ家的食堂で、中でも味噌ラーメンやチャーハンが人気。

今回頼んだのは、ミルク味噌ラーメン¥800と半焼きチーズカレー¥450
ニンニクと味噌スープの香りが僕の空腹を刺激する。

スープは甘口で、ニンニクのパンチが効いた津軽味の味噌ラーメン。
そこにミルクのコクが加わり、最高に美味い。
野菜の甘味や旨味も溶け込んでいて、深みがありつつもマイルドにまとまっている。
モモチャーシューも柔らかく美味しいですね。

麺は細麺と太麺2種類選べるのですが僕は太麺。
縮れていて、美味しいスープとよく絡みます。
そして、スープと共に溶かしバターを絡めるとさらにコクが濃厚になる。

ニンニクと、豆板醤も付いてきて、味変させることもできます。
半焼きチーズカレーも家庭的なカレーに、香ばしく焼かれたチーズのコクがたまらない。

何気にココナッツファインがいいアクセントになっていますね。
こちらも美味いです。
数年ぶりの訪問ですが、相変わらずとっても美味しかったです。
不便だと思える北国の冬。
しかしながら、寒く不便だからこそ食べられる美味しい豆腐があり、温泉の温かさが心地よく、ラーメンが美味しいと感じる。
人間いつも幸せなら、幸せなんて実感できない。
不幸せな時があるからこそ、何気ない幸せが増幅するのだ。
何かを失っても、同時に何かを得ていると信じて。
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