青森県中泊町 中泊の風景と人気食堂のカツカレー【お食事処松竹】
彼らを知るきっかけになったのが、親父が昔持っていたカセットテープのコレクション。
小学校の頃、親父からそのカセットテープを一式もらって聴き漁り、一番最初に気に入ったのが1968年の名曲「Melody Fair」。
最初この曲をビートルズが歌っていると思っていたけれど、実は違っていて驚いたのを憶えている。
後で知ったのですが、ビージーズがビートルズの名曲「Eleanor Rigby」を意識して作った曲らしい。
1971年の日本でも大ヒットしたイギリス映画「小さな恋のメロディ」にも起用されていて、日本でもオリコンチャート3位にもなった彼らの中でも大変有名な曲です。
(Official videoより)
一昨日大雨が降った下北半島。
激しい雨音に眠気でウトウトしていた俺も流石に目が覚めた。
カーテンを開け窓から外を眺めたら道路が水を張った池のようだった。
激しい雨音を聞くと、中学生の頃、どしゃ降りの津軽鉄道中里駅で、列車の車窓から涙を流して空を見上げていた少女を思い出す。
もう20年以上も前の事だけれど、何故か今もたまに思い出すのだ。
中学校の頃の初めての旅が津軽鉄道。
心配するおふくろをよそに、人生初の旅でワクワクしていた俺。
ドラマや漫画の見過ぎで、旅先で運命のヒロインと出会うことを信じて疑わなかったのだが、そんな宝くじや隕石に当たる様な低い確率の出来事など起こることもなく(笑)。
90年代のポカリスエットのCMの様な、爽やかな恋愛がこれから始まるのかなと予感していたが、そんな予感も現実になることもなく(笑)。
天気予報すらまともに見なかった俺は、終点の津軽中里駅を出た瞬間に大雨に降られビショビショに濡れて、鼻を垂らしながら11月の空気の鋭利さに凍えていた。
駅に戻り、雨宿りして必死に服を乾かしていたら五所川原へ戻る列車を逃してしまう。
その時、これから出発する列車の車窓越しに泣いていた制服姿の女の子と目が合った。
あの子はなんで泣いていたのだろう。
じきに雨が止み、虹のアーチを見ながら、次の電車が来るまで中里の街中を散歩した。

あれから、20年が経ち大人になった僕はそんな思い出の中泊町津軽中里駅へと車で降り立つ。

津軽中里駅は1978年の松竹映画「俺は田舎のプレスリー」のロケ地にもなった場所ですね。

ホームには津軽鉄道の車両が停車していた。




旧中里町の街中も変わらないですね。


20年以上前のことですが、何故か昨日のことのようだ。
感傷に浸りながらも、僕は前から気になっていた食堂へと向かった。

その名も「お食事処松竹」。
2020年に出来たばかりの新しいお店ですが、BS朝日で放送されている番組「迷宮グルメ 異郷の駅前食堂」で芸人ヒロシさんが、カレーライスを美味しそうに食べていたのを観て、すごく気になっていたのです。
その後噂を聞いたら、収録が終わってもまたカレーを食べに来ていたらしい。

お店の周りは馬や犬のオブジェがたくさん置かれていて、かなりシュールです(笑)。
お昼過ぎに来たのに、店内は多くのお客さんで賑わっていました。

僕が頼んだのはカツカレー¥700
広めの皿にたっぷりのカレーが盛られています。


小鉢が野菜の天ぷらとサラダ、味噌汁がなんと豚汁という、これで¥700はコスパが凄すぎる。

そして、カレーを食べてみると美味い。
家庭的なカレーで味はまろやか。

ジャガイモなど野菜の旨味も効いています。
後からピリッと来る程よいスパイシーさもありますね。
少し果実味も感じて、多分バナナでも入っているのかな。
確かめているうちにスプーンが止まらなくなり、このカレーの虜になる。
カツもサクサクでいい感じ。
昨年できてばかりのお店ですが、何故か老舗っぽい懐かしい味わいがします。
ヒロシさんがおかわりしたのも頷けますね。

しかも漬物も取り放題で、カクテキやべったら漬けも食べ放題だなんて。
とってもいい食堂ですね。
大満足しながら、車に乗り中泊町を出る。
やがてフロントガラスに水滴が落ち始めた。
20年以上が経ち、学んだことは人生は雨のように落ちるものじゃなく、メリー・ゴーランドみたいにまた巡るもの。
頭で解ってはいても悪い状況ばかり続くと、心が怯え本来の輝きさえ閉ざしてしまう。
でもいずれ巡り巡って幸せが戻ってくるはずだ。
20年以上前に泣いていたあの子は今は笑っているだろうか。
美味しいカレーで幸せに満たされた僕は、話したこともないし名前も知らない少女の幸せをそっと祈るのである。
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