青森県風間浦村 下風呂観光ホテル三浦屋で、念願のあんこうのフルコースを食べて感動する。
Sheena EastonのMorning Trainいいですね。
朝に聴くと最高です。
今回文章が長くなってしまったので、曲紹介は短めで(笑)。
(Official videoより)
ウチの親父は自分の世界を持っている。
いつもマイペースで、自分の事をそんなに語らない。
一人でいるのが好きらしく、土日ドライブに誘ってもいつも断り、実家の倉庫で黙々と機械いじりをしている。
自分の親ながら謎多き人物である。
異常に器用で、僕が小学校の夏休みの工作で苦戦していると、親父が楽しみ出してロボットを作り、担任の先生から「お前絶対作ってねえだろ!」と怒られた事があった(笑)。
この間、親父と話をしていたら、謎の過去が明らかになった。
社会科の教員免許を持ち、東京でフォーク歌手を目指し、作詞家として自分の詞が雑誌に取り上げられた事もあったらしい。
三浦綾子の名作「氷点」に影響を受け、小説家を目指したり、写真家を目指していた事もあったのだとか。
そして、何故か調理師免許も持っている。
結局は明治生まれの保守的な祖父に、長男だから家を継げと言われ、全てを諦めて東京から青森市に帰って来たらしい。
親父の過去を知らずになぞっていた自分に驚く(笑)。
全部今の俺の趣味じゃん。
自ら決断して歩んで来たように見える道も、結局は遺伝子の支配下にあるのだろうか。
さて先日、そんな親父に旅行のプレゼントをした。
本州最北の温泉郷こと、下北半島風間浦村の「下風呂温泉郷」で、高級魚あんこうのフルコースを食べる旅。
新婚旅行以来であろう、おふくろと夫婦水入らず。
いつもは断る親父も、あんこうの誘惑には勝てず、快諾した。
下風呂温泉郷でも人気の宿「下風呂観光ホテル 三浦屋」の手配をして、いよいよ明日は・・・と思ったら親父が謎の蕁麻疹により入院することになり、代わりの行く人が見つからず、土壇場で俺が行く羽目に(笑)。
なんてツキがないんだウチの親父は・・・
すっかり土日は下北半島にいるはずだった俺も青森市へ帰り、親父を見舞った後、おふくろを車で連れて下風呂温泉郷まで行く事に。


まさかおふくろと一泊する事になろうとは(笑)。
個人的に下風呂温泉郷に泊まるのは大学時代に泊まったさつき荘以来二回目。

夕方くらいに三浦屋さんに到着し部屋へ案内される。

入り口にはあんこうねぶたが(笑)。
とても笑顔が素敵な、丁寧な接客で好感が持てますね。

部屋は津軽海峡に面し、海峡を隔て北海道が見えた。
清潔感があって落ち着き、テレビは北海道の番組を観ることができる。
テレ東系列を観れる風間浦村民が羨ましい。

そして下風呂は温泉郷、当然温泉にも浸かる。
大浴場は地下1階にあり、露天風呂が含硫黄-ナトリウム-塩化物泉になっていて、「浜湯」という源泉を使っているらしい。
下風呂温泉郷は室町時代から刀傷や槍傷に卓効のある湯治場として知られ、源泉は「大湯」、「新湯」のほか海から湧き出るこの「浜湯」があり、3つの違う源泉が間近にある珍しい土地なのだ。
硫黄泉は滑らかで、しっとりと柔らかい浴感。
心地よい硫黄臭にうっとりとする。
適温でずっと入っていられそう。
露天風呂の向こうから津軽海峡が望める。
そしていよいよ、夜も深まり待ちに待った、あんこうタイムが訪れる。

部屋へ案内されると、大きなお盆に美味しそうなあんこう料理が。
真ん中に空いているスペースがあるので、次から次へ来るであろう期待感が膨らむ。

まずはビールを注文。
下北半島を往復した疲れで酔いが回る。
あー最高だわ。

あんこう鍋はもちろん最高。
淡白な旨味が溶け出ていて、汁まで美味い。
白身はホクホクで、皮はプリプリ。
海のフォアグラこと、あん肝はコクがありマジで美味いですね。

あんこうのぬたも酢味噌のコクと酸味が、あんこうの淡白な白身と合っています。

煮こごりも中々に美味い。

あんこう料理の代表格、共和えも臭みがなく、クリーミーで最高です。
あんこうのサラダも皮と胃袋が入っていて、梅肉ソースをかけて食べると、酸味のあるソースにコリコリとした食感が散りばめられていて、美味しくてウットリ。

そして、珍しいあんこうのお寿司がやって来る。
新鮮なあんこうが獲れる、風間浦村ならではの料理ですね。
白身の淡白な旨味に、あん肝のコクが加わりほっぺが落ちそうだ。

幸せな余韻に浸っていると、次は刺身がやって来る。
ココでもあん肝が出て来て、それだけ食べても美味しいのだけれど、肝醤油にして食べる事を勧められた。

あんこうの肝醤油で食べる、あんこうの刺身という最高の贅沢。
あん肝のコクが加わり、淡白な刺身が2倍も10倍にも美味しく感じる。

あんこうの養老蒸も中々。

あんこうの天ぷらも外側はカリッと中はホクホクで、白身の天ぷらって本当美味しいですね。

あんこうの味噌焼きもチャンチャン焼きのようで、味噌のコクにあん肝のコクも加わって、ずっと食べていたい感覚に陥る。
こんなに大量のあん肝を食べるのは初めてです(笑)。

先程食べたあんこう鍋のツユを使って、雑炊を作ってくれた。
あんこうの旨味がしっかり溶け出ていて、その存在感を何度も確かめる。

最後はリンゴのプリンで口の中をさっぱりと。
僕の人生の史上、最も満足感のある食事だったと自負できる。
量も品数の割にはちょうど良くて、糖尿病の親父も余裕で食べられるねと、おふくろと言い合った。


次の日の朝食も豪華で、イカ刺しがこんなに美味いと思わなかった。
幸せなひとときを過ごすことができました。
しかしながら、おふくろを青森市まで送り、買い物に付合わねばならず、帰る頃には疲労困憊。
青森市に帰った時、やはり親父は少し凹んでいた(笑)。
親父は昔からツキがない。
馬に蹴られて気を失った事もあれば、手術中に停電になりその時のミスでお腹に傷がある。
今親父は糖尿病のうえ、その影響で目が悪くなっている。
でも、そんなツキのない親父がいなければ、僕が生まれることなんてなかった。
そのツキの無さは僕にもしっかり受け継がれている。
そんな親父の人生が報われるよう、俺が幸せにしなければならない。
あんこうのフルコースの写真を見せながら、
「来年また予約するから次は行けよ。」
と言う僕。
いつもはもういいよと、遠慮する親父も珍しく「分かった」と横たわりながら頷いた。
三浦屋の詳細についてはHPをご確認ください
↓
https://www.shimofuroonsen-miuraya.jp/
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朝に聴くと最高です。
今回文章が長くなってしまったので、曲紹介は短めで(笑)。
(Official videoより)
ウチの親父は自分の世界を持っている。
いつもマイペースで、自分の事をそんなに語らない。
一人でいるのが好きらしく、土日ドライブに誘ってもいつも断り、実家の倉庫で黙々と機械いじりをしている。
自分の親ながら謎多き人物である。
異常に器用で、僕が小学校の夏休みの工作で苦戦していると、親父が楽しみ出してロボットを作り、担任の先生から「お前絶対作ってねえだろ!」と怒られた事があった(笑)。
この間、親父と話をしていたら、謎の過去が明らかになった。
社会科の教員免許を持ち、東京でフォーク歌手を目指し、作詞家として自分の詞が雑誌に取り上げられた事もあったらしい。
三浦綾子の名作「氷点」に影響を受け、小説家を目指したり、写真家を目指していた事もあったのだとか。
そして、何故か調理師免許も持っている。
結局は明治生まれの保守的な祖父に、長男だから家を継げと言われ、全てを諦めて東京から青森市に帰って来たらしい。
親父の過去を知らずになぞっていた自分に驚く(笑)。
全部今の俺の趣味じゃん。
自ら決断して歩んで来たように見える道も、結局は遺伝子の支配下にあるのだろうか。
さて先日、そんな親父に旅行のプレゼントをした。
本州最北の温泉郷こと、下北半島風間浦村の「下風呂温泉郷」で、高級魚あんこうのフルコースを食べる旅。
新婚旅行以来であろう、おふくろと夫婦水入らず。
いつもは断る親父も、あんこうの誘惑には勝てず、快諾した。
下風呂温泉郷でも人気の宿「下風呂観光ホテル 三浦屋」の手配をして、いよいよ明日は・・・と思ったら親父が謎の蕁麻疹により入院することになり、代わりの行く人が見つからず、土壇場で俺が行く羽目に(笑)。
なんてツキがないんだウチの親父は・・・
すっかり土日は下北半島にいるはずだった俺も青森市へ帰り、親父を見舞った後、おふくろを車で連れて下風呂温泉郷まで行く事に。


まさかおふくろと一泊する事になろうとは(笑)。
個人的に下風呂温泉郷に泊まるのは大学時代に泊まったさつき荘以来二回目。

夕方くらいに三浦屋さんに到着し部屋へ案内される。

入り口にはあんこうねぶたが(笑)。
とても笑顔が素敵な、丁寧な接客で好感が持てますね。

部屋は津軽海峡に面し、海峡を隔て北海道が見えた。
清潔感があって落ち着き、テレビは北海道の番組を観ることができる。
テレ東系列を観れる風間浦村民が羨ましい。

そして下風呂は温泉郷、当然温泉にも浸かる。
大浴場は地下1階にあり、露天風呂が含硫黄-ナトリウム-塩化物泉になっていて、「浜湯」という源泉を使っているらしい。
下風呂温泉郷は室町時代から刀傷や槍傷に卓効のある湯治場として知られ、源泉は「大湯」、「新湯」のほか海から湧き出るこの「浜湯」があり、3つの違う源泉が間近にある珍しい土地なのだ。
硫黄泉は滑らかで、しっとりと柔らかい浴感。
心地よい硫黄臭にうっとりとする。
適温でずっと入っていられそう。
露天風呂の向こうから津軽海峡が望める。
そしていよいよ、夜も深まり待ちに待った、あんこうタイムが訪れる。

部屋へ案内されると、大きなお盆に美味しそうなあんこう料理が。
真ん中に空いているスペースがあるので、次から次へ来るであろう期待感が膨らむ。

まずはビールを注文。
下北半島を往復した疲れで酔いが回る。
あー最高だわ。

あんこう鍋はもちろん最高。
淡白な旨味が溶け出ていて、汁まで美味い。
白身はホクホクで、皮はプリプリ。
海のフォアグラこと、あん肝はコクがありマジで美味いですね。

あんこうのぬたも酢味噌のコクと酸味が、あんこうの淡白な白身と合っています。

煮こごりも中々に美味い。

あんこう料理の代表格、共和えも臭みがなく、クリーミーで最高です。
あんこうのサラダも皮と胃袋が入っていて、梅肉ソースをかけて食べると、酸味のあるソースにコリコリとした食感が散りばめられていて、美味しくてウットリ。

そして、珍しいあんこうのお寿司がやって来る。
新鮮なあんこうが獲れる、風間浦村ならではの料理ですね。
白身の淡白な旨味に、あん肝のコクが加わりほっぺが落ちそうだ。

幸せな余韻に浸っていると、次は刺身がやって来る。
ココでもあん肝が出て来て、それだけ食べても美味しいのだけれど、肝醤油にして食べる事を勧められた。

あんこうの肝醤油で食べる、あんこうの刺身という最高の贅沢。
あん肝のコクが加わり、淡白な刺身が2倍も10倍にも美味しく感じる。

あんこうの養老蒸も中々。

あんこうの天ぷらも外側はカリッと中はホクホクで、白身の天ぷらって本当美味しいですね。

あんこうの味噌焼きもチャンチャン焼きのようで、味噌のコクにあん肝のコクも加わって、ずっと食べていたい感覚に陥る。
こんなに大量のあん肝を食べるのは初めてです(笑)。

先程食べたあんこう鍋のツユを使って、雑炊を作ってくれた。
あんこうの旨味がしっかり溶け出ていて、その存在感を何度も確かめる。

最後はリンゴのプリンで口の中をさっぱりと。
僕の人生の史上、最も満足感のある食事だったと自負できる。
量も品数の割にはちょうど良くて、糖尿病の親父も余裕で食べられるねと、おふくろと言い合った。


次の日の朝食も豪華で、イカ刺しがこんなに美味いと思わなかった。
幸せなひとときを過ごすことができました。
しかしながら、おふくろを青森市まで送り、買い物に付合わねばならず、帰る頃には疲労困憊。
青森市に帰った時、やはり親父は少し凹んでいた(笑)。
親父は昔からツキがない。
馬に蹴られて気を失った事もあれば、手術中に停電になりその時のミスでお腹に傷がある。
今親父は糖尿病のうえ、その影響で目が悪くなっている。
でも、そんなツキのない親父がいなければ、僕が生まれることなんてなかった。
そのツキの無さは僕にもしっかり受け継がれている。
そんな親父の人生が報われるよう、俺が幸せにしなければならない。
あんこうのフルコースの写真を見せながら、
「来年また予約するから次は行けよ。」
と言う僕。
いつもはもういいよと、遠慮する親父も珍しく「分かった」と横たわりながら頷いた。
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